全英オープンを観て
全英オープンが終わりました。今年の開催コースは、カーヌスティゴルフリンクス。前回の1999年に開催された時には、全英オープン史上最も難しいコース、と言われていました。
なんと言っても優勝スコア6オーバーと言うのが凄かったですね。
今年の全英オープンを観ていて、気が付いたのですが、初日からトップを守り続けたセルヒオ・ガルシア選手がアイアン使っていたシャフト、プレシジョン社のプロジェクトXでした。
プロジェクトXには、何種類かあるので、それのうちどのシャフトを使っていたのかは分りませんが、間違いなくプロジェクトXのスチールシャフトを使っていました。
ヘッドは、契約先のテーラーメイドのラックフォージドでしたね。
セルヒオ・ガルシア選手は元々アイアンの飛距離には定評のある選手で、最終日14番ロングホールの512ヤードをティーショット、セカンドショットをアイアンで見事にグリーンをオーバーさせてました・・・・
16番の240ヤード強のショートホールもアイアンで左に外してはいましたが、距離は十分届いていました。
このセルヒオ・ガルシア選手のアイアンでの飛距離と、安定性を支えていたのが、プレシジョン社のプロジェクトXであったことは、言うまでもありません。
他には、優勝したパドレイ・ハリントン選手もアイアンにはプロジェクトXを使っていたように見えました。(違ってますかね?)
プロジェクトXを使う選手としては、残念ながら予選落ちしてしまいましたが、フィル・ミケルソン選手は以前から使っていましたし、アーニー・エルス選手も使っていたように思います。(エルス選手は以前はライフルを使っていましたが・・・)
先々週タイガー・ウッズ選手のトーナメントで優勝した韓国のK.J.Choi選手もプロジェクトXを使っていました。
以前は、圧倒的にダイナミック・ゴールドシャフトが多かったと思いますが、たまたま今回の全英オープンで上位争いをしていた選手でプロジェクトXのシャフトが目立っていました。
全英の場合、ボールコントロールが好スコアを出す為には、必須条件(バンカーに入れないなど)ですので、そのような過酷な条件にも、プレシジョン社のプロジェクトXスチールシャフトは、見事に答えてくれたのでしょう。
スチールシャフトの寿命
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スチールシャフトは、カーボンシャフトに比べると寿命が長い、と言われています。
よくプロゴルファーが、「そろそろシャフトがへたって来た」と言う表現を使いますが、使っている
と、シャフトが軟らかく感じるようになってきて、ねばりが無くなって来るそうです。このような状
態の時は、シャフトの交換時、と言う事になってきます。
では、どれくらいでへたってしまうのか、ゴルフクラブメーカーの方に話を聞いた事がありますが、
一般のアマチュア、特に週1回練習して、月に1回ラウンドと言う頻度のゴルファーであれば、10
年使っても全く問題は無いそうです。
プロゴルファーのように、毎日何百球も練習やラウンドで打っている人は、かなり早くへたる事もあ
るそうです。
プロの場合は、季節によってもシャフトを入れ替えたりしますので、へたる前に交換してしまうので
しょう。
10年以上使えるスチールシャフトですが、やはり保管状態によって、シャフトの寿命は変わってき
ます。
鉄で出来たシャフトなので、当然水気には弱くなってます。雨の日のラウンドの後などは、しっかり
と乾かさなければなりません。
スチールシャフトは、表面をメッキしてあるので、分りづらいのですが、内側が錆びている場合もあ
ります。
グリップ交換をするときに、シャフトをさかさまにすると、シャフトの中から錆のカスが出て来るこ
とがあります。こうなったシャフトは、内側から錆びてしまっていますので、危険ですから早めにシ
ャフト交換をしましょう。
たまに、シャフト表面のメッキが、浮き上がってくる事があります。この状態も内側が錆びているの
で、シャフトを交換した方が良いでしょう。
スチールシャフトの内側に水気を入りづらくする方法としては、グリップ交換時にシャフトのグリッ
プ側にコルクの栓をつめておくと、雨の日の水滴や、グリップを洗った時に水気が入りづらくなりま
すので、おススメです。
スチールシャフト、ブリヂストンM266V

ブリヂストンのオリジナルスチールシャフト、M266Vですが、これは、丸山茂樹選手のオリジナ
ルブランドのMR23 US Bladeが発売された時に、限定で特注対応として発売されたスチ
ールシャフトです。
M266Vの名前は、Mは丸山茂樹選手から、266Vは、丸山選手がUSPGAツアーで勝利を挙
げた3勝全てのスコアが266で優勝した為、266Vと言う名前が付けられたそうです。
M266Vですが、重量はXでも107gと言うやや軽量スチールの部類に入る軽さになっています。
番手別に、ロングアイアン(3~5番アイアンまで)は、高い球が打ちやすくなっており、ミドルか
らショートアイアンまでは、逆にボールの高さを少し抑えた感じのボールが出ます。
ダイナミックゴールドに近い感じのシャフトになっていますが、ロングアイアンでの高いボールが打
てるので、かなり打ちやすいスチールシャフトだと感じました。
今ではツアーステージのX-Bladeや、X-Blade CBにも特注で、装着する事は可能に
なっていますね。
ダイナミックゴールドだときついけど、NS PRO950GHだとちょっと物足りない、と言う人
には、おススメのスチールシャフトだと思います。
日本シャフト NS PRO
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日本シャフトのNSシリーズも10数年前からあり、ゴルフ通の間では結構静かに人気のあるシャフ
トでした。
一般的に脚光を浴び始めたのは、NS PRO950GHが出てからではないでしょうか。
NS PRO950は、軽量スチールの代名詞の様な感じで人気が爆発しました。
それまでのスチールシャフトは、100g台前半くらいの物までしかありませんでしたが、NS P
RO950GHは、100gを切るスチールシャフトとして人気が出ました。
今までのスチールシャフトでは重くて使い切れない、でもカーボンだとどうしてもぶれてしまう、と
言う人や、やはりスチールシャフトのクラブに憧れているが、どうしても重くて振り切れない、と言
う人のために出来たシャフトのようものですね。
その後NS PRO850GHで80g台まで軽量化を進め、軽量スチールと言う新たなスチールシ
ャフトのカテゴリを作ってしまいました。
ゴルファーからの人気もあって、最近のアイアンやフェアウェイウッドには、標準でNS PROの
シャフトが装着されたモデルもかなり増えてきました。
日本のメーカーだけでなく、タイトリストやキャロウェイ、テーラーメイドなども標準シャフトとし
て、ラインアップしています。
それまでのスチールシャフトは、トゥルーテンパー社やプレシジョン社など、アメリカのメーカーば
かりでしたが、そこに見事に割って入って、しっかりとシェアを広げていったのが日本シャフトでし
た。
プレシジョン社のスチールシャフト

トゥルーテンパー社と並ぶスチールシャフトのメーカーとして、プレシジョン社がありますね。
アメリカで1900年代前半にスチールシャフトのメーカーとしてスタートし、独自のフレキュエン
シー・マッチング理論でシャフトの硬さを管理するようになりました。
通常のシャフトメーカーは、シャフトの固さを表すのに、L、R、S、Xなどのアルファベットでの
表記が殆どですが、プレシジョンのシャフトは、数値で表されていました。
5.0、5.5、6.0、6.5などの表記で硬さを表現していました。
1990年代中盤には、今までのスチールシャフトなかったものを発表しました。
今までのスチールシャフトは、強度を保つ為にステップと言う段差を付けていました。プレシジョン
の新しいスチールシャフトは、このステップをシャフトの内側に溝を切るような形で入れました。
いわゆるライフル銃の銃身のような作りになっています。そこからシャフトの名前も取って、「ライ
フル」としたのではないか、と思います。
ライフルとダイナミックゴールド、スチールシャフトの世界ではほぼ2強と言っても良いくらいの2
大メーカーですが、ライフルとダイナミックゴールドの違いは、キックポイントにありますね。
ダイナミックゴールドは手元調子、ライフルは中調子なので、飛距離性能を求めるのであれば、ライ
フル、方向性重視であれば、ダイナミックゴールドと言う選び方も出来るのではないか、と思います。
ただ、実際に使ってみて、使用感などが大きく違う事もありますので、レンタルクラブなどで、十分
に打ち比べてみてどちらのシャフトが合うか、判断される事をおススメいたします。